不自由を愉しむ―桝水の雪とブルーモリスの細板と
- ふなっきぃ
- 2月5日
- 読了時間: 2分

1月も終わりを迎え、気温は低いものの雪には少しずつ重みが加わってきた。 今日向かったのは、大山の麓、桝水高原。
あいにく圧雪車が故障中とのことで、ゲレンデは手付かずの自然雪のまま。しかし、今日の相棒を考えれば、むしろそれは望むところだった。
足元を固めるのは、ブルーモリスの細板に、スカルパのT4。 現代の太いファットスキーや硬いブーツに比べれば、お世辞にも「扱いやすい」とは言えない、いわば“貧弱な道具”だ。
不安定な斜面。 少し油断すれば雪に足を取られる。 時折、最新のカービングスキーやスノーボーダーたちが、鮮やかなシュプールを描いて私を追い越していく。
けれど、それでいい。 いや、それがいいのだ。
雪面のわずかな変化を足裏で感じ取り、膝を送り、一歩一歩慎重に、そしてゆっくりと。 道具の性能に頼り切るのではなく、自分の技術と、雪との対話だけで滑り降りる。
思い通りにいかない斜面を攻略したあとの満足感は、何物にも代えがたい。 昔を懐かしみながら過ごす、この「不自由で豊かな時間」こそが贅沢なのだと感じる。
ノンストップで1時間。 心地よい疲労感を抱えて駆け込んだのは、お馴染みの**「ミスターバーガー」**。 冷えた体に、肉厚なバーガーの味が染み渡る。
効率やスピードばかりを求める日常を離れ、雪と戯れた豊かな一日。 冬はまだ、終わらない。





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