隕石が落ちた海で感じた“不思議なつながり”
- ふなっきぃ
- 9 時間前
- 読了時間: 3分

静けさの中に、地球の時間が流れてい。
風はまだ冷たいのに、空はどこまでも澄み渡り、青が眩しい。
そんな春の入り口のような日に、久しぶりに海を見に出かけた。行き先は島根半島。
何度訪れても、そのたびに違う表情を見せてくれる、不思議な場所だ。
岩が点在する海岸は、まるで時が止まったかのように静かで、透明な水の中に映る影が、ゆらゆらと揺れている。
1996年、この近くに隕石が落ちたという話を、思い出す。
しかもそれは双子の隕石で、もう一つは遠く九州へ。
家屋を突き破りながらも、誰一人傷つけなかったという出来事は、偶然というには出来すぎていて、どこか導かれてきたかのようだ。
この地を訪れると、不思議と“つながり”を感じる。
以前、何気なく訪れた隕石落下地点だった。翌日に、映画『君の名は』を観て驚いたことも、ふと思い出す。まさにシンクロニシティというか偶然というか。
場所と時間、記憶と感情が重なり合い、ひとつの線になるような感覚。

人の存在が小さくなる、広大な青の世。
さらに車を走らせ、多古鼻へ向かう。
断崖の上から見渡す日本海は、どこまでも広く、ただ青い。
風に乗って運ばれてくる潮の匂いと、春の柔らかな光が、心をゆっくりとほどいていく。
遊覧船は波のために欠航。それすらも、この場所の自然のリズムなのだろう。
食堂でいただいた、サザエご飯の定食。
素朴でありながら、驚くほど深い味わいだった。
しかもこのご時世に、信じられないほど良心的な価格。
三連休にもかかわらず、人は少なく、時間は静かに流れている。
半島の海側は道が入り組み、かつては不便な土地だったに違いない。
だからこそ、人の手が入りすぎず、荒々しい自然がそのまま残っている。
展示施設で出会った男性は、この地には環境破壊を免れた、貴重な生態系が残っていると語った。

この地の物語は、まだ奥深く続いて。
人が入りにくかったからこそ、守られてきたものが、確かにここにはある。
思えばこの半島が、日本海の荒波を受け止め、その内側に宍道湖や中海を生み、豊かな大地を育ててきた。
そこに出雲の文化が花開いたことも、きっと自然の流れなのだろう。
今では人の気配は少なく、静けさが広がるこの場所。
しかしその分だけ、自然は深く、濃く息づいている。
またふと、訪れたくなるだろう。
半島の海側――“裏”と呼ばれるこの場所は、どこか現実から少し外れた、もうひとつの世界の入口のように、静かにそこに在り続けている。




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