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平日の午後、カフェの二階から

更新日:2月15日

今日は、少し歩きたくなって、久しぶりに近くのカフェへ向かった。家を出てから十分もかからない距離だが、気分はちょっとした小旅行だ。

平日のカフェは、やはり静かでいい。週末の賑わいとは違い、時間がゆっくりと流れている。

この店の二階は眺めが良く、窓の向こうに大山がよく見える。天気の良い日は、スキー場のあたりまで時折確認できる。白くなった斜面を想像するだけで、少し胸が躍る。

下を見れば、人の動きも目に入る。車が行き交い、人が出入りし、思い思いの時間を過ごしている。それを眺めていると、なんだか少し得をしたような気分になる。

平日の午後でも、意外と利用者は多い。この季節、受験生の姿は少し減ったが、パソコンに向かう人、楽しそうにおしゃべりする人、静かに本を読む人。老若男女、実にさまざまだ。

思えば、この三十年以上、こうした時間帯の「世間の様子」を眺めることはほとんどなかった。仕事に追われ、時間に追われ、この時間はただ通り過ぎていくだけのものだった。

こうして、平日の午後にカフェで過ごす。それができるようになった今、この時間がどれほど贅沢なものかを、しみじみと感じる。

窓から
窓から

きっと、年を重ねるごとに、同じ風景でも、感じることは違っていくのだろう。今この時代、この空間に生きていること。それ自体が、ありがたく、幸せなことなのだと思う。

家から歩いて十分足らず。それだけで、こんな時間に身を置ける。なんとも恵まれている。

時代は大きく変わっていく。だからこそ、この何気ない平和な日常が、これからも続いてくれることを、静かに願わずにはいられない。


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