大地の匂いと海の輝き ― 米子ランニングの幸せな時間
- ふなっきぃ
- 6 日前
- 読了時間: 2分

久しぶりに晴天の中でランニングをした。春の陽射しが眩しく、空気はまだ少し冷たい。気温は9℃ほど。けれど走り出すとすぐに体は温まり、気持ちよく風を切って進んでいく。
とはいえ最近は体重が少し増え気味だ。走り始めると足が硬く、身体の重さを感じる。それでもゆっくりリズムを整えていくと、次第に身体が動き出す。この「最初の重さ」を越える時間も、ランニングの一部なのだろう。

いつもの畑の前まで来ると、そこから大山がよく見える。雪をまとった山は相変わらず堂々としていて、春の光の中でどこか柔らかくも見える。畑ではそろそろ野菜を植える準備が始まりそうだ。土の匂いがほのかに漂ってくる。大地が目を覚まし、これから生命が動き出す季節が来ているのを感じる。
河川堤防の上に上がると、この上ない景色が広がる。水鳥たちも暖かさに誘われて活発に動き出している。空は春霞で少し白く、川面は太陽の光を受けてキラキラと輝いている。その向こうには大山の姿があり、まるでこの風景全体を見守っているかのようだ。
河口まで来ると、そこから海岸線沿いに進む。皆生海岸の道を走りながら海を眺めると、遠くに島根半島が美しく伸びている。この景色の中を走りながら、ただ時間に身を任せる。こんな時間は、まさに至高の贅沢と言っていいだろう。
マラソン大会に出場する人たちも、きっと日本各地のこうした風光明媚な場所を走る時間が楽しいのだと思う。競技というより、ある意味ではレクリエーション。走ること自体が旅のようなものだ。

私が走り始めてから、気がつけば10年ほどが経った。最初の頃は、20キロや30キロと長い距離を走れることが嬉しかった。距離を伸ばすことに喜びを感じていたのだ。
けれど今は違う。せいぜい7キロほど走れば十分満足する。むしろ景色を眺め、季節の変化を感じながら走る時間の方が大切になってきた。
いつも同じコースではあるが、四季折々の移り変わりがあり、同じ景色は二度とない。春の霞、夏の青空、秋の澄んだ空気、冬の冷たい風。こうして走ることは、いつの間にか生活の習慣になっている。
いつまで走ることができるかはわからない。けれど、できる限り長く、自分の足でこの景色の中を走り続けたい。
そしてこれからも、自分の足でいろいろな場所へ行ってみたいものだ。


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